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歩行介助の基本とポイント!杖の種類・選び方もご紹介!

2022年9月27日コラム

歩行介助は、介護のお仕事の中で比較的早く学ぶことになると思います。
そのため、簡単なのかな?と思われる方もいるかと思いますが、正しい方法で行わないと利用者さんを転倒させてしまうなど重大な事故に繋がる可能性もあります。

そこで、状況や用具に応じて様々な介助の基本とポイントをご紹介!
杖や歩行器など福祉用具の種類も合わせてご紹介しますので、実際の介現場でもご活用ください!

 

 

 

〇歩行介助とは?

「歩行介助」とは、身体機能が衰えた高齢者などの歩行を介助することです。

人は年齢とともに少しずつ身体機能が衰え、様々な介助の中でも比較的早い段階で必要となってきます。車椅子を使用するほどではないものの、自力ではふらつく・転倒するリスクがある方にも安心・安全に移動出来るようサポートを行います。

 

介助方法の種類

・歩行介助の方法は利用者さんの介護度や歩行機能によって異なってきます。また、同じ方でも状況によって使い分ける必要があります。

見守り歩行
介助者は斜め後ろに立ちます。バランスを崩した場合は、すぐに支えられるよう注意して見守りましょう。
※麻痺がある場合は、麻痺側の斜め後ろ
手引き歩行
介助者は利用者さんと向き合い手を引きながら歩行します。また、前後への転倒防止の効果になります。
ただし、介助者が後ろ向きになるので安全確認がしづらくなります。
寄り添い歩行
利用者さんの利き手と反対側の横に立ちます。2人とも進行方向を見ながら進むことが可能です。
※麻痺がある場合は、麻痺側の横
階段昇降時の歩行
上る場合は斜め後ろ、降りる場合は斜め前に立ちます。この時、必ず脇や腰を支えましょう。
【上るとき】
①杖→②良いほうの足→③痛いほうの足
【降りるとき】
①杖→②痛いほうの足→③良いほうの足
の順に動きます。
歩行補助器具の歩行
歩行補助器具には様々な種類があります。この後詳しく解説しますが、全てに共通するのは「利用者さんの斜め後ろから見守る」という部分です。

 

注意するポイント

・歩行介助を行う場合、以下の点に注意して行いましょう。

利用者さんのペースに合わせる

・利用者さんの歩き方や歩行ペースを守ることが大切です。無理に引っ張ったり、急がせたりするのは転倒に繋がります。
適度に休憩しながら行うのがポイント!

 

メンテナンス・事前準備を怠らない

・杖の先のゴムがすり減っていないか、フレームのゆがみ、障害物がないか、利用者さんにどのような障がいがあるかなどしっかりと確認してから歩行介助を行いましょう。
1ヶ月に1回定期メンテナンスを行うと安心です

 

〇歩行で使用する福祉用具

「歩行」を支援してくれる福祉用具は様々なものがあります。一つずつ詳しく確認しましょう。

・杖には大きく分けて5つの種類があります。それぞれ、利用者さんの体の状態や使用する場所などによって使い分けが必要になりますので、しっかり覚えておきましょう。

T字杖

【体の状態】ふらつきが少々あるが、腕にある程度力がある方
【使用する場所】屋内・屋外
【適切な長さ】一歩前についたときに肘が軽く曲がる程度
【注意点】実費での購入が必要(介護保険が利用できないため)

 

ロフストランド杖

【体の状態】腕の力が弱い、片マヒがある方
【使用する場所】屋内・屋外
【適切な長さ】腕をたらしたときの手首位置にグリップが来るように

 

松葉杖

【体の状態】骨折した方
【使用する場所】屋内・屋外(凹凸がある場所は避ける)
【適切な長さ】脇から指2~3本隙間を開けた高さ・一歩前についたときに肘が軽く曲がる程度
【注意点】筋力の衰えがある場合は、バランスがとりにくい

 

多点杖

【体の状態】ふらつきの大きい方
【使用する場所】屋内などの平らな場所
【適切な長さ】一歩前についたときに肘が軽く曲がる程度
【注意点】坂道や凹凸のある場所では安定しない

 

サイドウォーカー

【体の状態】腕の力が弱い、片マヒがある方
【使用する場所】屋内などの平らな場所
【適切な長さ】腕をたらしたときの手首位置にグリップが来るように
【注意点】坂道や凹凸のある場所では安定しない

 

歩行器

歩行器(屋内用)

・姿勢の安定している方には「 ウォーカータイプ 」、不安定な方には「 前腕支持タイプ 」があります。

 

歩行器(屋外用)

・大容量のバッグがついた「 買い物向けのタイプ 」、公共交通機関でも安心の「 折り畳み出来るタイプ 」があります。

 

シルバーカー

・シルバーカーは自立して歩行が可能な方の外出をサポートする福祉用具です。重い荷物を楽に運べる・外出の途中で座って休むことが出来るなど便利な福祉用具です。

歩行器と似ていますが、歩行が困難な方には使用いただけないので、注意が必要です。

 

 

〇まとめ

歩行介助には注意すべき点がたくさんあります。事故を起こらないよう事前にしっかりと準備しておきましょう!また、先輩社員に聞いておくこともGood!不安なことは確認して備えておきましょう。

 


 

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