2022年3月24日コラム
初めての介護現場では、覚えることがたくさん。簡単に覚えることが出来ることもあれば、複雑で分かりづらい部分も多いと思います。
そこで、介護現場でよく使われる基本的な介護用語をご紹介!!
今回は介護保険サービスを受けるために必要な「要介護認定」についてご説明します!
〇要介護認定ってなに?
一言で説明すると「介護の必要度合いを客観的に判断し、数値化したもの」となります。
介護保険サービスを受けるために必要となり、申請をすることで結果を受け取ることで初めて介護保険サービスを利用することが出来ます。
要支援と要介護の違い
・要介護認定には「要支援」と「要介護」の2種類の認定があります。大きな違いとしては、健康状態や利用できるサービスが異なるという部分です。
8つの区分・介護度
・要支援と要介護は、さらに8つの区分に分けられます。下にいくほど要介護レベルは高くなり、介護の負担や利用できるサービスが大きくなっていきます。利用できるサービスについてはコチラをチェック!→介護施設の種類・施設ごとの特徴と魅力
- 自立
- 基本的な日常生活を自分で行うことが可能。
介護や支援を必要としない状態。 - 要支援1
- 基本的な日常生活のほとんどを自分で行うことが可能。
複雑な動作などで部分的な介護・介助が必要となる。 - 要支援2
- 基本的な日常生活のほとんどを自分で行うことが可能。
要支援1と比較して、介助を要することが多くなる。 - 要介護1
- 意思決定の低下が見られる。
日常生活において部分的に介護が必要な状態 - 要介護2
- 食事や排せつ・入浴などの日常生活全般の一部において介護が必要な状態
- 要介護3
- 食事や排せつ・入浴・着替えなどの日常生活全般において介護が必要。立ち上がることも困難になっている状態
- 要介護4
- 日常生活全般において介護が必要。
理解力の低下が見られ、意思疎通がやや難しい状態。 - 要介護5
- 寝たきりの状態で日常生活全般において介護が必要。
理解力の低下が進み、意思疎通が困難な状態。
介護度に応じた介護保険制度
・要支援、要介護状態と認定された場合、介護保険制度を利用することが可能となります。この制度を利用すると自己負担額が1~3割程度で済みます(所得に応じて変化します)
1か月あたりの支給限度額(2022年3月現在)
- 自立
- 0円
- 要支援1
- 50,320円
- 要支援2
- 105,310円
- 要介護1
- 167,650円
- 要介護2
- 197,050円
- 要介護3
- 270,480円
- 要介護4
- 309,380円
- 要介護5
- 362,170円
〇合わせて覚えておきたい!「ADL」
ADLとは、「Activies of Daily Living」の略で「日常生活動作」と言われます。日常生活を送るために必要な基本的動作を表し、
①着替え・食事・排せつなどの「身の回りの動作」
②屋内や外出時の移動の「移動動作」
③家事(料理・洗濯など)や交通機関の利用などの「生活関連動作」
の3つに分類されます。
必要な介護サービスを決定するための指標の1つとなっています!
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