2022年3月5日コラム
介護施設は種類が多くてよくわからない…どんな違いがあるの?と思っていた方のために
今回は、介護施設の種類や施設ごとの特徴についてご説明します。
また、施設ごとの魅力も少しご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
〇介護施設の種類は?
介護施設は、運営主体や目的・入居の条件などによりさまざまな種類がありますが、大きく2つに分類することができます。
①国や地方自治体など公的な団体が運営している【公的施設】
②民間企業が運営する【民間施設】
まずは、公的施設と民間施設についてご紹介します。
●公的施設
国や地方自治体、社会福祉法人・医療法人が運営しています。
社会福祉の視点から、介護度の重い方や低所得者の保護と支援に重点が置かれています。
【公的施設】
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、養護老人ホーム、介護療養型医療施設、ケアハウス など
●民間施設
主に訪問介護事業や通所介護事業などを行っている民間企業が運営しています。
最近では医療法人が運営している場合もあります。
高齢者のニーズを満たすことに重点が置かれ、豊富なサービス内容や職員数など、多種多様なサービスが幅広くあります。
身体の状態にあわせて幅広い対応が可能であり、サービスが充実し快適な生活を提供できるメリットがあります。
【民間施設】
有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム など
〇施設ごとの特徴・魅力
大きく分けると【公的施設】と【民間施設】の2種類ですが、
入居する方の介護度や費用、認知症の有無などにより、そこから更に細かく分類されます。
【公的施設】と【民間施設】に、それぞれどんな施設があるのか簡単にご紹介します。
●特別養護老人ホーム(通称:特養)
常に介護が必要な要介護度3以上の方から入居する施設。
食事・入浴・排せつ介助などの身体介護、清掃・洗濯などの生活支援、リハビリ・レクリエーションなどの介護サービスを提供。
寝たきりの方や認知症の方など、介護度の高い方も利用しています。
★ここで働くメリット
要介護度が高く長期入居者が多いため、長期的に介護技術の向上・スキルアップが可能
●介護老人保健施設(通称:老健)
病院から退院後すぐに在宅復帰が困難な方が利用する施設。
在宅復帰を目指すために入居する病院と自宅の中間的な位置づけとなっています。
食事・入浴・排せつなどの身体介護、医師と看護師による医療的管理、理学療法士によるリハビリなどを行います。
★ここで働くメリット
利用者の在宅復帰が目的のため、身体的負担も少なく長期活躍がしやすい
●養護老人ホーム
身体的・精神的・経済的な理由により自宅での生活が困難な65歳以上の方を対象にした施設。
利用者が自立した日常生活を送り社会復帰できる事を目的とし、必要な指導や訓練などを行います。
★ここで働くメリット
日常生活のサポートを行う支援員として、介護業界未経験の方や無資格の方が挑戦しやすい
●介護療養型医療施設
医学的管理が必要な要介護1以上の方を対象にした施設。
食事・入浴・排せつなどの身体介護を提供。
医療や看護に重点を置いており、医師・看護師がたん吸引・カテーテル等の医療的管理、理学療法士がリハビリテーションなど行います。
★ここで働くメリット
・看護師の補助を行なう機会もあり、他の介護施設では得られない知識が身につく
・平均要介護度が高いため介護スキルも鍛えられる
●ケアハウス(軽費老人ホーム)
自立した生活に不安がある60歳以上の方へ生活相談や食事を提供する施設。
見守りや誘導、掃除洗濯や生活援助などの日常生活のサポートがメイン。
【一般型】と【介護型】の2タイプがあり、
【一般型】自立した60歳以上の方へ、食事や生活支援、安否確認・生活相談を行う
【介護型】65歳以上の要介護1以上の方へ、食事や生活支援、入浴・排泄介助を行う
★ここで働くメリット
身体介護を行う機会が少なく、これから介護業界で働きたい方も挑戦しやすい
●介護付き有料老人ホーム
利用者が介護を必要とした時に、24時間体制で日常生活に関わるサービスを提供する施設。
介護・看護職員が常駐し、ケアプラン作成からサービス提供までを行います。
重度の要介護状態でも利用でき、施設によっては「看取り」まで可能なところもあります。
【介護専用型】と【混合型】の2タイプがあり、
【介護専用型】要介護1~5の認定を受けた要介護者が利用
【混合型】自立、要支援・要介護の方が利用
★ここで働くメリット
スタッフへのバックアップ体制もしっかり。教育体制も整っており将来のビジョンが描きやすい!
●住宅型有料老人ホーム
自立・要支援・要介護の方が入居し、必要な場面のみ介護サービスを提供する施設。
介護付き有料老人ホームと同等のサービスを提供する施設もあります。
食事や掃除・洗濯などの生活援助サービス、医療機関提携・緊急時対応などの健康管理サービス、レクリエーション・イベントを行います。
★ここで働くメリット
身体的な負担が比較的少なく、利用者さまとの信頼関係が築きやすい
●健康型有料老人ホーム
介護の必要がない自立生活が可能な方向けの施設。
家事のほとんどをスタッフが行い、サークル活動やイベントなども開催しています。
★ここで働くメリット
家事などのサポート業務がメインのため負担が少ない。利用者に寄り添ったサポートが行える
●サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)
60歳以上の自立あるいは介護度の軽い方が入居している賃貸住宅。
バリアフリーの建物で、常駐の相談員が見守りと生活相談サービスを提供。
食事サービスや生活支援サービス(清掃や洗濯など)を行っている施設もあります。
★ここで働くメリット
・身体的負担が少ないので介護業務に慣れていない方が挑戦しやすい
・腰痛や体力低下により特養や老健などの勤務が難しくなった方も働きやすい
●グループホーム
認知症を患っている高齢者が少人数(1ユニット:5~9人)で共同生活を行う、家庭的な雰囲気の地域密着型施設。
施設がある自治体に住民票を持つ、要支援2以上で原則65歳以上の方が利用しています。
介護サービス・機能訓練等を提供、料理や掃除などの家事は利用者が分担し行うのでそのサポートを行います。
★ここで働くメリット
アットホームな雰囲気が魅力。利用者と接する時間が長く距離も近いため、寄り添ったサポートが可能
〇まとめ
今回は、多くある介護施設の種類や施設ごとの特徴・魅力を簡単にご紹介しました。
どんな施設で働くのが自分に合っているか分からなかった方、
他施設への転職を考えていた方、施設選びの参考になれば幸いです。
自分らしく活躍できるピッタリな施設に巡りあえるといいですね!
今後は、各施設でのサービス内容や1日のスケジュールなど…より詳しくご紹介していきたいと思います。
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