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猛暑の中の介護現場での熱中症リスクと対策を紹介

 

2022年6月30日コラム

 

介護現場で取組む熱中症対策


各地では連日の猛暑日となり、今夏も厳しい暑さとなりそうです。介護現場でも熱中症への備えが欠かせません。
高齢者は温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれています。

今回は、介護現場での熱中症リスクと対策についてご紹介します。
ご利用者さんのみならず、介護施設で働く介護士さんにもリスクがあります。ぜひ参考にしてみてください!

 

 

〇熱中症とは

 

熱中症は、高温多湿な環境下に長時間いることで、体内の調整機能が上手く働かず、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりし体内に熱がこもった状態を指します。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、 救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。

重症度によって、次の3つの段階に分けられます。

 

【Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症】
・立ちくらみ(脳への血流が瞬間的に不十分になったことで生じる)
・筋肉痛、筋肉の硬直(発汗に伴う塩分の不足で生じるこむら返り)
・大量の発汗

 

【Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症】
・頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感

 

【Ⅲ度:入院して集中治療の必要性のある重症】
・意識障害、けいれん、手足の運動障害
・高体温(体に触ると熱い。いわゆる熱射病、重度の日射病)

ご利用者様の体調や持病によっても熱中症のリスクは異なります。小さな変化を見逃さないよう、細心の注意が必要となりますね。

 

 

●高齢者の熱中症リスク

1.体内の水分が不足しがちになります
高齢者の方は、若年者の方より体内の水分量が少なく、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とする為です。

 

2.暑さに対する感覚機能が低下
齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなります。

 

3.暑さに対する体の調節機能が低下
齢者は体に熱がたまりやすく、暑い時には若年者よりも循環器系への負担が大きくなります。

こうしたさまざまな要因が引き金となり、熱中症につながります。

 

 

●介護現場で働く介護士さんの熱中症リスク

施設内はご利用者さまに合わせて室内の温度を高めに設定。そのため、重労働である介護士さんには暑すぎる環境のようです。
特に入浴介助は高温多湿の環境下でのお仕事になりますので、特に注意が必要です。
また、人手不足が問題視されている中、忙しさに追われて水分補給を怠ってしまいがちです。
室内であっても熱中症のリスクは高くなってしまいます。

 

 

〇熱中症対策

 

●ご利用者さま向けの対策

1.こまめな水分補給
自らが「のどが渇いた」と言う頻度が少ない可能性があります。
そのため、介護職員が声を掛けて水分補給を促しましょう。
「起きたらコップ1杯の水を飲んでいただく」など、水分摂取を習慣化することも大事です。

 

2.快適な室内環境を意識する
手足の冷えなど「寒さ」を敏感に感じるため、室内温度を28度程度で利用者さんが寒くない程度に設定。
ベッドの配置を調整したり、風が直接当たらないよう快適に過ごせるよう工夫してみましょう。

 

3.就寝時や入浴時にも注意
入浴、睡眠の前後にはコップ一杯の水を飲んでいただくなど、水分補給を行って脱水状態に陥らないよう配慮しましょう。
お茶は利尿作用があるため、就寝前の水分補給は水が良いとされています。

 

冷房が苦手なご利用者さまには?
薄手の長そでを着たり、直接肌に風が当たらないように工夫してみると寒さを感じにくくなるかもしれませんね。

 

 

 

●介護士さん向けの対策

1.冷感グッズを上手に活用
熱中症を防ぐためにも冷感タオル+保冷剤などを活用して快適に過ごしましょう。
首や脇など大きな血管が通るところを冷やすと体温が下がり涼しくなります。

 

2.こまめに水分補給する
重労働である入浴介助の場合、これに加えて高温多湿の環境である浴室での作業になります。
入浴介助を行う際は、喉が渇いていなくても、こまめな水分補給を心がけることが大切ですね。

 

3.食事や睡眠を十分にとって免疫力をあげましょう
バランスの良い食事や、十分な睡眠時間と質の向上に努めましょう。
ストレスを溜めない!適度な運動を心掛け免疫力をアップさせましょう!

 

 

 

〇まとめ

今回は、介護施設での熱中症のリスクと予防対策を簡単にご紹介しました。
生活の中での工夫や心がけ、知識をつけることで熱中症のリスクを避けることが出来ます。
暑い日はいつもより水分を多めに取ったりするなど意識をすることが大切です。
少しでも体調が良くないと感じたら無理をせず、早めに体を冷やして休みましょう。
ご利用者さんはもちろん、介護士さんも施設全体で熱中症対策に取り組むことが大切ですね!

 

 

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