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排泄介助の正しい方法~種類と手順について~

2022年7月11日コラム

今回は「排泄介助」の種類手順についてご紹介します!

人間にとって「排泄」は必要不可欠な生理現象。
そして、介護をするうえでも「排泄介助」は非常に大事な介助となります!

利用者さんに負担をかけず、最適に過ごして頂けるよう、しっかりと基本を覚えておきましょう。

 

〇排泄介助とは

自分自身では排泄の行為や動作ができない方、難しくなった方、排泄機能に障害がある方を介助することです。
利用者さん一人ひとりに合わせて、トイレへの誘導、排泄サポート、オムツ交換などを行います。

また、排泄の介助をするだけではなく、体調の変化を把握する為、排泄物や皮膚の状態を確認するという大切な役割もあります。

 

〇排泄介助の種類

トイレまで歩ける方、寝たきりの方、など利用者さんの体の状態は異なりますので、排泄介助にもいくつか種類があります。
種類と共に利用者さんに合わせた選び方もご紹介します。

【トイレ】
一般的な洋式トイレ。転倒防止用の手すり等があると安心。
→トイレまで移動ができる方、介助があれば移動できる方が使用。移動で筋力維持の効果もあり。

【ポータブルトイレ】
本体・便座・排泄物用バケツなどが一体になった、持ち運びタイプの便器。
→ベッドから起き上がれ歩けるが、トイレまでの移動は難しい方が使用。
→日中はトイレを使用するが、夜間のみポータブルトイレを使用する場合もある。

【便器・尿器】
寝た状態で尿や便が受けられる容器。尿器には男性用と女性用がある。
→姿勢は変えられるがベッドから起き上がれない方、寝たきりだが尿意や便意を伝えられる方が使用。

【オムツ】
直接着用しそのまま排泄できるもの。テープタイプとパンツタイプがある。
→尿意や便意を感じづらい・ない方、意思疎通が難しい方が使用。

 

〇正しい手順

●トイレを使用する場合

①トイレまで誘導
・障害物がないか通路を確認しながら、ゆっくり移動。
・歩行が不安定な方は、支えながら移動するか車椅子を使用し誘導。

②脱衣
・できる部分は自力で行って頂き、自力では難しい部分をサポート。

③便座に座る
・支えながらゆっくり便器に座らせ、便器に座った際に足が床に着いているか確認。

④排泄
・座位が安定している場合:終わったら合図を頂くよう伝え、扉は少し開けたまま一旦トイレから退室。
・座位が安定しない場合:プライバシーに配慮しながらそばで見守る。

⑥清拭と着衣
・自力で拭き取ることが難しい場合は、腰を支えながら少し浮かせ、前から後ろに向けて素早く拭き取る。
・排泄物や皮膚の状態を観察し健康状態を把握。
・排泄終了後、めまいなど体調に変化がないか確認(力を入れることで血圧が上がる為)。

 

●ポータブルトイレを使用する場合

①準備
・汚れが付かないよう、ポータブルトイレ内のバケツの底にトイレットペーパー等を敷く。

②トイレへ移乗
・体を支えながら立ち上がらせ、ポータブルトイレへ移乗。

③脱衣
・できる部分は自力で行って頂き、自力では難しい部分をサポート。

④便座に座る
・便器に座った際、足が床にしっかり着いているか確認。

⑤排泄
・終わったら合図を頂くよう伝え、少し離れた場所で待機。

⑥清拭と着衣
・自力で拭き取ることが難しい場合は、腰を支えながら少し浮かせ、前から後ろに向けて素早く拭き取る。

⑦ベッドへ移動
・体を支えながらベッドへ移動。
・排泄終了後、めまいなど体調に変化がないか確認(力を入れることで血圧が上がる為)。

⑧処理
・排泄物や皮膚の状態を観察し健康状態を把握。
・ポータブルトイレ内のバケツを取り外し、汚れを拭き取り排泄物をトイレに流す。
・バケツの中は、水で洗い流す。
・ポータブルトイレは臭いが気になりやすい為、早めの処理が大切。

 

●便器や尿器を使用する場合

①準備と脱衣
・ベッドの汚れを防ぐため、布団を畳み避け、お尻の下にタオルやシートを敷く。
・ズボンと下着を膝下までおろす。

②尿器をあてる
・男性は寝た状態で仰向けか横向き、女性は仰向けで陰部に尿器をあてる。
・排泄終了後、めまいなど体調に変化がないか確認(力を入れることで血圧が上がる為)。

③排泄
・下腹部にタオル等をかけ、排泄中は近くで待機。

④清拭と着衣
・排尿が終わったら拭き取り、ズボンと下着をあげる。

⑤処理
・尿の色などを観察し健康状態を把握。
・尿をトイレに流し尿器を洗浄。

 


排泄介助についてご理解いただけたでしょうか?

排泄介助は、介助をしてもらって「申し訳ない」「恥ずかしい」「情けない」という利用者さんの気持ちを理解し対応することが大切です。
最初は慣れず、失敗もあるかもしれませんが、回数を重ねて自分なりに工夫してみてください!

↓トイレ介助の際にも役立つ「車椅子の押し方」についてご紹介しています↓
初めての介護職⑥~車椅子を押すときのコツ~
ぜひ参考にしてみてください!

 

 

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