2022年3月14日コラム
介護現場で活躍している方の中には、様々な資格を持っている方がたくさんいます。その中で「ケアマネジャー」「介護福祉士」という資格をご存知でしょうか?
知っているけど聞かれると説明できない・まったく違いが分からないという方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、それぞれの違いについてご説明いたします!違いを理解してスキルアップに繋げていきましょう!
〇それぞれの違い
●役割
「ケアマネジャー」・・・正式名称は介護支援専門員。介護サービスを必要とする人たちが問題を解決できるように、解決策の提案や手配をしていく役割を担っています。家族と介護現場の橋渡しのような存在です。
「介護福祉士」・・・現場のリーダーとして、実際に介護業務を行います。また、訪問介護事業所のサービス提供責任者になることも可能です。
●仕事内容
「ケアマネジャー」・・・利用者に対して、介護保険制度に準じたケアプランの作成・家族との面談・関係機関への連絡などを行います。
「介護福祉士」・・・ケアマネジャーが作成したケアプランをもとに、身体介助や生活援助を行います。
ここがPOINT!
大きな違いは、直接的な介護業務を行うか否か!
●資格・難易度
「ケアマネジャー」・・・都道府県が認定する公的資格です。取得には「医療福祉系国家資格を取得したうえでの5年以上の実務経験(業務に従事した日数が900日以上)」または「所定施設等での相談援助業務の5年以上の実務経験(業務に従事した日数が900日以上)」が必要で、合格率は「23.3%」ほど。
「介護福祉士」・・・国が認定を行う国家資格になります。取得には「3年以上の実務経験」と「実務者研修の修了」が必要で、合格率は「71.0%」ほど。
※2021年度の合格率。
ここがPOINT!
ケアマネジャーは法律・医療関係の知識が必要なため、難関資格と認識されているようです。
●給料
「ケアマネジャー」・・・平均給与額は「368,030円」。ただ、勤務場所や経験年数などによって大きく変動することがあります。
「介護福祉士」・・・平均給与額は「329,250円」。
出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」166ページ
ここがPOINT!
難関資格である分、ケアマネジャーのほうがお給料は高くなるようですね!
〇共通点
●仕事内容
介護福祉士が訪問介護事業所でサービス提供責任者として働く場合、介護計画書を作成する場合があります。ケアプランとは内容が異なりますが、どちらも介護サービスにおいて重要なものになってきます。
〇スキルアップを目指す
●どちらを目指したらよい?
業務に慣れてさらにスキルアップしたい!と思う方は資格取得を考えてみましょう!自分が何をしたいかによってどちらの資格を取得すると良いか変わってきます。
「ケアマネジャー」・・・介護を受けたい高齢者やその家族の相談援助を行いたい。年齢も重ねてきて、体力面で不安が多い。
「介護福祉士」・・・実際に高齢者に関わってお仕事したい。介護現場で働きつつ、お給料をアップさせたい。
ここは注意!
ケアマネジャーの試験は難しいのでご注意を!
●介護福祉士からケアマネジャーへ
ここまで介護福祉士としてずっと業務を積んできた方・一度ケアマネジャーをあきらめた方もケアマネジャーの資格取得に挑戦してみませんか?
介護現場で実際に介護業務を行うことはなくなりますが、これまでの知識や経験を活かしてお仕事することが可能です。
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