2023年1月13日コラム
介護のお仕事の中で、「三大介助」をご存じですか？どこの職場でも必ず行う基本のお仕事になります。
これから介護職に挑戦したい方も、今介護でお仕事されている方も一度基本に戻ってみましょう！
〇介護の基本「三大介助」とは
「三大介助」とは、介護福祉法にも定められている食事介助・入浴介助・排泄介助の3つの介助を指します(三大介護とも呼ばれます)。身体介護の基本となり、介護スタッフ全員が行うことになります。
それぞれの介助の仕事内容や注意点・ポイントをしっかりと確認し、お仕事で気を付けていきましょう。
●食事介助
仕事内容
・食事の準備、調理・配膳、摂食・服薬の介助、後片付け、食後の口腔ケアなどが主な内容です。
・その方に合わせて美味しく、楽しく食事が出来るよう助言やサポートを行うことも食事介助の一部とされています。
★注意点・ポイント
・嚥下能力の低下があると、喉につまらせてしまったり病気を引き起こす可能性があります。一人で食べられる状況であっても、見守りをおろそかにしてはいけません。
●入浴介助
仕事内容
・入浴の準備、衣服の着脱、身体の洗浄、湯あみの介助などが主な内容です。
・介護度の高い方は、入浴専用の福祉用具を使用して介助します。
★注意点・ポイント
・入浴は、自分で出来ることは行ってもらうことが基本です。介護スタッフは、転倒やヒートショックによる事故などがないよう安全面に注意しましょう。脱水症状にも注意が必要です。
●排泄介助
仕事内容
・トイレへの移動、衣服の着脱、排泄の手伝い、おむつの交換、排泄物の確認、後始末などが主な内容です。
・尿や便の色、形から健康状態を確認することも大切なお仕事です。
★注意点・ポイント
・人としての尊厳を傷つけないことが大切です。便器への移動後にその場を離れる、においや量に関して安易に話すなどはしないよう気を付けましょう。
・タイミングがつかめなかった場合も、責めるような言葉は使用しないことも大切。排泄を我慢してしまったり、水分補給を控えたりと健康に影響が出る可能性もあります。
〇三大介助以外の介護のお仕事
三大介助も大事なお仕事ですが、それ以外にも様々なお仕事があります。どのお仕事も利用者さんをサポートするための重要な業務なので、しっかりと覚えましょう。
●身体介護
・身体に直接触れて行う介護のことを指します。先述した三大介助もこの一部です。他にも、外出介助や移乗介助、更衣介助などがあります。
★過去のコラムからより詳しく知ることができます→移乗介助、歩行介助、排泄介助
●生活援助
・利用者さんの日常生活を支援することを指します。生活スペースの掃除や食事の支度、洗濯、買い物などが基本的なお仕事になります。
●レクリエーションや介護記録
・レクリエーションは、脳の活性化やコミュニケーションの促進、身体機能の維持、向上を目的として行われます。レクリエーションの企画や運営は、施設によってはないこともあります。
・介護記録は、利用者さんの様子や状態を記録しておく大切なお仕事です。細かく正確に記録することが必要で、サービスが適切に行われているかをスタッフ間で共有できます。
★過去のコラムからより詳しく知ることができます→レクリエーション、介護記録
〇まとめ
・介護は、利用者さんのサポートを行うお仕事です。ただ、すべてをサポートするのではなく、できることは本人に任せて自立を促すことも時には必要となります。分からないときは、先輩スタッフに聞くことも大切です！
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